2010年12月31日

ヨーガ禅夏季特別研修会2010  特別講演

最近では珍しく、2日続けての更新です。
なんとか今年中に夏季研修会のまとめを行いたかったもので・・・

特別講演「『バガヴァット・ギーター』に学ぶ死生観」
スワミ・マヘーシャーナンダ師

カイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所の科学的研究部門(SRD:Scientific Research Department)
の代表者(director)であり、カイヴァリヤダーマ・アシュラムの精神的指導者でもあります。

ヨーロッパや南米諸国を訪れ、ヨーガとインド思想の普及活動をされていらっしゃいます。
1999年の第34回ヨーガ禅夏季特別研修会にも
特別講演「『クリヤ・ヨーガ』について」を講演されていらっしゃいます。


さて、『バガヴァット・ギーター』とは・・・。
まず、バガヴァットの訳は「幸福・福徳を持つ者」
ヒンドゥー教では「神」という意味で使います。
ギーターの訳は、「歌」
つまり、『バガヴァット・ギーター』を直訳すると『神の歌』です。

またヒンドゥー教の一派であるバーガヴァタ派の名前に由来していることから、
バーガヴァタ派の聖典でもあります。

********

生も死も経験です。

死とは、結果です。
生があるから死がある。

死とは結果であり、
生という原因があるから死がある。

生は、私があるから生まれてきたのである。
死ぬということも私があるから死ぬのである。

死ぬということは、恐れを生じさせるもの。
死への恐れがある人は、
どうやって死ぬのかわからないけれど、どうやって生きるかもわからない。

そのための情報が必要になってきます。

前もって知りたいということは、安全を確保したいということに繋がります。
自分がどう生きるかということを準備しておきたいということです。

知っておくという事は、初心者用のプログラムです。
知っておく・・・それに自分を調整するということは、
それに自分を合わせていく事になる。
それは、初心者用のプログラム。

上級者のプログラムは、前もっての情報がない事になります。
前もって知らされることのない事に自分を合わせるには、
心の準備をしておかなければなりません。

死への恐怖は、知らないことへの恐怖になります。
そのような前もって情報のない場合は、私たちはどのようにしたらよいのでしょうか?

助けてくれる人がいるなら、それはOKです。
この場合は、誰が助けてくれるのでしょうか?

※ここから少し『バガヴァット・ギーター』の内容と絡みます
『バガヴァット・ギーター』では、神の化身であるクリシュナが言います。

「私が助ける人です、あなたを自由にしてあげます。」

「もし、あなたが準備ができているなら、
私(クリシュナ)を受け入れる準備ができているのなら、
私(クリシュナ)はあなたを助けられます。」




生は変化のひとつ。
死も変化のひとつ。

それは、永遠に継続する変化です。

そして、仏教では
「全ては変わる」「常に同じものはない」
と言われています。

私たちのこの身体をみてみましょう。

私たちに喜怒哀楽を感じさせてくれるこの身体はどうでしょう?
体も変化します。

子供も成長し、大人が年を取るのも変化。
それは絶え間なく続く変化です。

皆様は、この変化を楽しむ事ができます。
皆様は、変化は好きです。変わることが好きです。
変わることへの欲求があります。

子供が生まれ、立つようになったり、話せるようになったら、パパママは嬉しいです。
それは、私たちに喜びをもたらせてくれる変化です。
これはプラスの変化です。

プラスの変化があるからこそ、マイナスの変化がある。
それは絶え間なくつづく、変化なのです。

子供のときは、成長は楽しみでしたが、
大人は成長は楽しみでなくなります。

それは、過去を捨てたくないんです。

化粧をすること、誰のためでしょう?
化粧品を買うことは、化粧品屋さんもうけさせるためですか?
自分が綺麗になるためですか?


すべて「自分を持っている」せいなのです。

自分を投げ出してみてください。

『バガヴァット・ギーター』の最後の章、
そういう風に自分を投げ出す人は、いつのまにか問題が解決します。

「私とは何か」を理解することができます。

朝の勤行がありましたが、
その時に得られた利益は、なんでしょうか?
それはきっと「とても落ち着いた気持ち」だと思います。
その影響は、まだこれからも身体に残ると思います。

最近では、スポーツジムでヨーガをやっている所がありますが、
そのようなところでやるのと、こちら(西教寺)で行うヨーガは身体に与える影響が違います。

このような環境・雰囲気の中で、ヨーガを行うことで、
皆様は利益を得られているかと思います。

そして、絶え間なく変化するという状況を受け入れる用意ができるかと思います。
存在しているエネルギーによって、
私たちは名前も違い、違う容姿になっています。

それは、大変粗雑なものから、非常に精妙なものまで、
存在するエネルギーというものがあります。

それは、固持しようとするエネルギーです。
存在しようとするエネルギーです。

そして、智識、知慧と言うものも固持することができます。
そして変化が起こるのです。

そして変化で創造が起こります。

創造という変化が「生」であり、破壊という変化が「死」なのです。

「生と死」は、「創造と破壊」です。

生から死に至るというのは旅でもあります。
だから生きるということは、まるで旅のようでもあります。

破壊という言葉は、否定的なネガティブな事を想像してしまいますが、
変化という言葉から見ると、ネガティブな面はなくなります。

変化というものは、破壊という言葉の違う言い方にすぎません。

知性というものは、理論の理由付けを生み出します。
それが理解を助けます。
しかしながら、その理解が苦しみの原因にもなるのです。

そのようにして破壊と言うものを解釈していく。

「死」それは破壊ですか?変化ですか?

それは解釈の違いです。
どうやって受け入れるかという事の、解釈の違い。

間違った風に考えるから苦しみが生れるのです。

それは、間違った理解の仕方です。

それは、すべて私たちがどう理解するかにかかっています。
『バガヴァット・ギーター』にもいろいろな死の見方ででてきます。

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非常に難しく、奥深い内容でございました。

講義の中にも、質問の時間を設けて下さり、
私たちの死に対する考え方を、全て受け止めて下さり、
心理的なこと、精神的なこと、宗教的なこと、科学的なこと、
具体例を述べながら、あらゆる見地から理論的にわかりやすく答えて下さり、
頭の回転の良さに脱帽でした。

この講義のほか、初日の夜には、
「クリヤ・ヨーガ」における火の儀式、『アグニホートラ(火の祭祀)』

最終日には、上記の講義に対する質疑応答の時間も約2時間たっぷり。


講義や質疑応答のそれぞれ約2時間にも及ぶ間も、
スワミジはピンと張った背筋をまったく動かさずに、足も組み替えることなく、
姿勢もそのまま、正面をまっすぐに見据え、
そのお姿がある環境が、まさしく素晴らしい環境であったとつくづく思いました。

同じ空気を吸いながら、同じ時間、同じ空間にいたことだけで有難く感じられる講義でありました。
参加できたことに改めて感謝致します。

posted by kitten at 09:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーガ研修 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月30日

ヨーガ禅夏季特別研修会2010 行法実習

おはようございます雪
あっという間に、今年ももう残りわずかですね。
夏に受けてきたヨーガの研修の備忘録です。

今日は、まとめて行法実習について。
行法実習は、全部で4回。
それぞれ4〜6会場に分かれて行いますので、全部で20プログラムあります。
残念ながら、全てのプログラムを受けることはできませんので、
悩みに悩んだ末に、私が選んだ4プログラムの内容です。


行法実習@
今年も成川弘子先生のところ。4年連続ですわーい(嬉しい顔)
いつもながら、先生の美しいお姿と美声に癒されたお時間でした。

・手の基本体操 
・トリコーナ・アーサナ(三角の体位)
・パシチマターナ・アーサナ(背面を伸ばす体位)
・サルヴァーンガ・アーサナ(肩で立つ体位)~(ウサギの体位)
・ブジャンガ・アーサナ(コブラの体位)~シャラバ・アーサナ(バッタの体位)
 ~ダヌル・アーサナ(弓の体位)以上の三つの体位を一連の流れで
・クンバカ呼吸法



行法実習A
しらかしゆうこ先生。去年受けて、大変わかりやすかったので、今年も手(チョキ)
かなり上級者向けのプログラムでした。
何度も家で復習をしております。

・セーツ・バンダ・サルヴァーンガ・アーサナ(橋)
 ~プワン・ムクタ・アーサナ(ガス抜き)
 ~エーカ・パーダ・セーツ・バンダ・サルヴァーンガ・アーサナ(片脚を上げた橋)
 ~ヴィパリータ・カラニー(逆転)
 ~ヴァリエーション

・シャラバ・アーサナ(バッタ)
 ~パリヴリッタ・シャラバ・アーサナ(回転したバッタ)
 ~サーランバ・シャラバ・アーサナ(支えのあるバッタ)
 ~バリヴリッタ・サーランバ・シャラバ・アーサナ(支えのある回転したバッタ)

・ウッターナ・アーサナ(背面をよく伸ばす)
 ~パーダ・ハスタ・アーサナ(足を手で持つ)
 ~パールシュバ・ウッターナ・アーサナ(横向き背面伸長)
 ~ウッティタ・トリコーナ・アーサナ(伸三角)

・シャヴァ・アーサナ

・プラーナーヤーマ

・瞑想



行法実習B
前田伸夫先生。初めて受けるレッスンです。
ユーモアがあって、テンポがよく、面白かったです。

・ウパヴィスタ・パールシュバ・パリヴリッタ・コーナ・アーサナ(捻りを入れた座った角のポーズ)
・ハヌマーン・アーサナ(猿王のポーズ)~(母猿のポーズ)
・ドゥールヴァ・アーサナ(北極星のポーズ)
・シールシャ・アーサナ(頭立ちのポーズ)
・チャンドラ・ナマスカーラ・アーサナ(月の礼拝のポーズ)



行法実習C
瞑想 井上信男先生

~瞑想とは、今、ここ、そして私をとりまく世界に気づいていくこと~

佐保田鶴治先生から直接受けられた講義の中で、
一番好きで印象に残ってる言葉からお話下さいました。

『88歳を生きる』(佐保田鶴治著)というご本の中にもあります、
ライフスタイルとしてのヨーガという項目から、
「ヨーガをやっていると、喜びが沸いてくる。」というお言葉。

自分の中から、何かわからないけれど、喜びが沸いてくるという内容です。

人が物をくれたから喜ばしいなどという類のものではなく、

何がというわけではなくただ嬉しいという気持ち・喜びが沸いてくるということ。
それがとても尊いものであるということ。


そして、『ヨーガ入門』(佐保田鶴治著)の中、瞑想法の項目から

ヨーガ道の主旨からいえば、瞑想こそが本命なのであって、
これまで紹介してきた体操や呼吸法は、
瞑想をたやすく、そして完全に行い得るための準備であったのです。
・・・(略)・・・
なぜかといいますと、瞑想は心身一体(心身一如)という真理をふまえた行法だからです。


以上のようなお話から、アーサナを少し行い、座を整え、
約20分間瞑想の時間を頂きました。

研修最終日の朝、すがすがしい空気の中でヨーガの仲間と共に行う瞑想は、格別です黒ハート
posted by kitten at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーガ研修 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする