2011年05月09日

無関心が引き起こした原発事故

原発に関して勉強をしています。

◆以前にNHKスペシャルで放送された「原発解体」を見ました。

後の解体を考えずに見切り発車した原発。
いざ廃炉・解体する時には、設計図面さえも見つけられない管理体制。
あきれるほどのずさんさに言葉を失います。

ふと原子炉内外での放射線量計の数値に目を止めると、我が家の数値の方が高い・・・
危機迫る今、この番組は原発に対する理解がより深まるようです。

民放放送では、スポンサーの関係で放送できないしがらみがあると思いますが、
私たち国民が受信料を払って、国民のための放送であるのならば、
NHKさんには、放送に携わる者の誇りをもって頂き、
今こそ、原子力関係のドキュメント番組を再放送してもらいたいと思います。


※ブログ読者様よりのご指摘により、上記内容を一部削除いたしました。
お読み頂き、適切なご意見もありがとうございます。2011.05.18



◆原発で20年間実際に働かれていて、1997年に白血病でお亡くなりになった
平井憲夫さんの手記「原発がどんなものか知ってほしい」を読みました。

東京電力福島第一原発の老朽化、耐用年数を過ぎ、廃炉も解体もできずに、
くたびれてヨタヨタになってもまだ動かし続ける事の危険性を、
1996年には訴えられていらっしゃいました。

原発における「安全」は机上の話であり、
素人の定期点検工事、名ばかりの検査、いい加減な耐震設計など、
原発の問題点を、実際に施工した側から書いた手記です。
読めば読むほど、この福島原発事故は、安全性をなおざりにしてきた人災ではないかと感じます。

そして、放射能だらけの原発を廃炉・解体をもすることができず、
ただ閉鎖をして放射能が出なくなるまでにかかるとされる期間は、50年とも300年とも。
それを監視し、管理するのは、今を生きている私たちではなく、
未来の子供たち、そのまた未来の子供たちであるという事を、
しっかり考えていかなければいけないと思います。



◆5月8日午後にも、福島第一原発から高濃度の放射性物質の放出があると発表されました。
すると、東京電力福島第一原発を映したライブカメラが見れなくなってしまいました。
安定している時には、問題なく見ることができるのに、いざ見たい時に見れないというのは、
第一原発事故後の緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI) に似ています。



◆新聞やテレビで発表される関東圏での放射線量数値は、地上20メートルでの測定と聞きました。
ここ郡山市の観測データも震災直後は合同庁舎3階で測っていましたが、
1階の計測値と大きな違いがあり、今では、地上に近い1階の計測値を発表しています。
地上20メートルの空気を一体どんな背の高い方が吸うのでしょう。



田中優氏の講演会を聞き、
「原子力がないと電力がまかなえない」
「原発で作る電気は安い」
という今までにずっと刷り込まれてきた嘘も知りました。

どうして、日本の電気料金が海外よりも高いのかも知りました。

経済産業省や電力会社が既得権益を守るために癒着をしている事実と、
背後にある膨大なお金が見え隠れしていて、
テレビや新聞では正確な情報が得られにくいこともわかりました。

自然エネルギーに必要不可欠な蓄電池や電気自動車などは、
世界に誇れるほど日本の技術は優れていて、
原子力エネルギーよりも、安全安心な自然エネルギーの方が雇用をうむことを知りました。


◆福島県で起こっていること。
原発事故の影響で摂取制限が出されたために、
30年以上無農薬でがんばってこられたキャベツ農家の方の自殺
計画的避難区域に設定されたため、家族に迷惑をかけないためにと、102歳の男性の自殺。
原発事故がなければ、失う事のない尊い命です。

原発の安全神話が崩壊した今、何を信じたらよいのかわからずにいます。

乳幼児を抱え、郡山を離れる事ができずに、不安とストレスで毎日泣いている友達。
学校に通う子供達を日々の被曝から守るため、活動を続ける友達。
原発10`圏内を命をかけて様々な活動をされている方、それを支える家族。

福島原発の電気を使っていないのに、電気の恩恵を受けてないのに、
(福島原発の電気はすべて東京電力圏内に送られます)
環境被害だけでなく風評被害も受けている福島県人の辛さは計り知れません。

それでも見えない敵にストレスを感じながらも、普通の生活をがんばって生きています。
洗濯物も外に干せず、窓も開けられず、換気もできない方も多くいるはずです。

こうしている間にも、フレッシュな放射能が降り注いでおり、被曝し続けています。

早くて5年〜10年後には放射能の影響を受けるかもしれない。でも、受けないかもしれない。
これから先、何十年と続くともわからない、
放射能汚染の現実に向き合っていかなければならない今後の生活があります。
本当に本当に深刻な状態です。


◆以前に、「六ヶ所村ラプソティー」という映画について記事にしたことがあります。
六ヶ所村ラプソディー
六ヶ所村ラプソディーの感想
全国の原子力発電所で電気を作る際にでる核のゴミ、行き場のない大量の使用済核燃料を
再処理する施設、六ヶ所村再処理施設をめぐってのドキュメンタリー映画です。

あのとき、原子力については疑問を持ちましたが、
このブログで記事を取り上げるところまでしか行動できませんでした。

「六ヶ所村では、中立というのは、なにも行動を起さないというのは、賛成になる。
再処理工場に関しては、賛成か反対しかない」と言っていました。
その言葉が、今また思い出されます。

あの時、もっともっと行動していれば、
六ヶ所村再処理施設が本格稼動するのを止めることができたのならば、
福島原発からの使用済核燃料を処理することができずにいたのならば、
もしかしたら老朽化した福島原発が停止していたかもしれない・・・・。

今回のこの人災事故を免れたのかもしれない。

そんなことが頭をよぎっています。


今のこの状況は、人間が作ってきたものの他ありません。
自分達が必要以上の欲を求めた結果なのだと思います。

それをしっかり受け止めて、今これからどういった行動をすべきなのかを
真剣に考えなくてはならないと思います。

全ての事柄に原因があり、結果として今、表れています。

電力会社が悪い、政府が悪いのではなく、
原子力に対して無関心でいた自分が引き起こした人災事故だと改めて思い知らされます。

何年かかるかわかりませんが原発が終息した時には、
明るい将来が見えるような方向性へ今から少しずつでも歩みはじめたいと思います。

まずは、地域独占型の電力業界を再編して、
新しい発電技術産業の参入をどんどん認めて頂き、
電気の自由化を進めてもらいたいです。

個人的には、スマートグリットの街について興味があります。
次世代環境エネルギーの勉強、していきたいと思います。
posted by kitten at 09:43| Comment(1) | TrackBack(0) | 福島原発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Posted by at 2011年05月17日 09:03
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